証券会社を選ぶポイントは、株式売買にかかるコストや取引の利便性があります。しかし、株主優待を購入する場合、自分にあった優待(優待内容、購入金額、利回り、各種指標など)の探しやすさなども重要なポイントとなります。
本記事では、株主優待に特化したオススメ証券会社を紹介します。株主優待銘柄の探しやすさ・株式売買コスト(初心者向け)、またつなぎ売り・クロス取引(上級者向け)に重要な一般信用取引銘柄の取り扱い数などのポイントを中心に解説していきます。
目次
株主優待向けの証券口座を選ぶポイント
株主優待銘柄の売買のための証券会社を選ぶポイントは、以下の点があげられます。
- 株主優待の検索しやすさ・選びやすさ
- 売買手数料の安さ
- 一般信用取引銘柄の取り扱い数(クロス取引を行う上級者向け)
株主優待の検索のしやすさや売買手数料の安さは、初心者の方にとっても重要です。以下、それぞれのポイントについて、解説しています。
株主優待の検索しやすさ・選びやすさ
株主優待は、現在1,100社を超える企業が採用をしています。私もたくさんの株主優待株を保有しています。たくさんの株主優待銘柄があり嬉しい反面、自分に合った株主優待を探すのが大変にもなってきています。
優待の種類(自社商品か?カードか?など)、優待や配当の利回り、銘柄自体の指標(PERやPBR)など、優待銘柄を選ぶ基準は、人それぞれですが、自分の希望の優待を1,100銘柄以上から探すのは至難の技です。
そこで、便利なのが、証券会社が用意している優待検索ツールです。口座開設(無料)を行っていれば、誰でも使えるツールですので、優待本などをわざわざ買う必要もなくなります。
しかし、優待検索ツールの使いやすさは、証券会社によってマチマチですので、検索ツールの使いやすさ、わかり安さが証券口座を選ぶ際のはじめのポイントとなります。
売買手数料の安さ
優待株を購入する際の手数料も証券口座選びのポイントとなります。コストは、投資家への確実なマイナスリターンとなるので、投資費用を抑えた投資が重要となります。
一般信用取引の銘柄数や信用取引の手数料
上級者向けの優待株売買テクニックに「つなぎ売り・クロス取引」があります。信用取引を利用して、株価下落を抑えて優待株を売買するテクニックです。
この取引で信用取引を利用する場合、逆日歩がつかない一般信用取引銘柄が好まれます。一般信用取引銘柄の数や種類は、証券会社によって違うので、つなぎ売り・クロス取引を行う方は、このポイントも重要となります。
参考 つなぎ売り・クロス取引については、以下をご参照ください。
おすすめ証券会社
ここまで解説してきたポイントに沿って、株主優待向けの証券会社を紹介していきます。
株主優待の検索ならSBI証券
株主優待検索ツールが群を抜いて使いやすいのが、SBI証券の「株主優待検索ツール」です。分かりやすい検索パネルがあり、ビジュアル的分かりやすく使いやすいツールで、圧倒的な人気を誇ります。私も当然使っています!
下図は、実際のSBI証券の株主優待検索ツールの実際の画面です。優待の種類、権利確定月、最低購入価格、優待利回りなどから銘柄を探すことができます。また、こだわり検索で、信用取引の種類やPER、PBR、自己資本比率などの条件も加えることができます。

SBI証券の株主優待検索ツール
参照:SBI証券
参考 SBI証券の優待検索ツールの詳しい使い方は、以下をご参照ください。
SBI証券の検索ツールを活用することで、誰でも簡単に、自分に合った株主優待銘柄を探すことができます。この検索ツールは、SBI証券の口座開設者であれば、誰でも無料で利用できますので、優待検索のために口座開設を行うのも良いでしょう。
⇒ SBI証券の口座開設(無料)を希望される方はコチラから行えます。
参考 SBI証券の詳しい情報は、以下をご参照ください。
コストで選ぶならこの3社
売買手数料の安さは、株式の約定代金によって違います。下表は、売買手数料の安い証券(+SBI証券)の株式約定代金(株式を購入する際の株式の金額)毎の手数料比較(税抜)です。
証券会社 \ 約定代金 | 〜10万円 | 〜20万円 | 〜50万円 | 〜100万円 |
---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 (*株主優待で無料) | 88円 (0円) | 98円 (0円) | 241円 (0円) | 436円 (0円) |
ライブスター証券 | 80円 | 97円 | 180円 | 340円 |
松井証券 | 0円(無料) | 300円 | 500円 | 1000円 |
SBI証券 | 139円 | 185円 | 272円 | 487円 |
1日の合計約定代金10万円以下の取引であれば、松井証券で無料売買できます。そのため、10万円以下で株式を売買する場合、松井証券が最もオススメとなります。
また、10万円以上の取引を行う場合は、ライブスター証券の手数料が最も安くなります。ただし、GMOクリック証券もオススメです。GMOインターネットなどGMO系列の株主優待で、実質手数料が無料となります。
⇒ GMOクリック証券の売買手数料を株主優待で無料にする方法
私の場合、株主優待の検索用にSBI証券を利用しています。また、実際の売買はGMOクリック証券をメインに、GMOクリック証券
(NISA口座なら売買手数料無料)も銘柄によって利用しています。
参考 以上の証券会社は、以下の公式ページから詳細確認・無料口座開設が行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大10万円がSBI証券でもらえます(9月30日まで)
クロス取引・つなぎ売りなら
クロス取引・つなぎ売りをやる方は、以下の3証券会社の口座を開設しておくと良いでしょう。取り扱い銘柄数は、カブドットコム証券が圧倒的に多いですが、SBI証券や松井証券でしか扱っていない銘柄もあります。
また、信用売りで証券会社が貸す株は在庫切れを起こす可能性もありますので、3社とも口座開設しておくことで、優待株を取り逃すリスクを軽減できます。
証券会社 | 銘柄数 (2016年2月現在) | 貸株料 | 手数料 |
---|---|---|---|
2,100銘柄 | 長期:1.5% 短期:3.9% | 現物は割安だが、 信用売りはSBI証券より割高。 |
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松井証券 | 836銘柄 | 2.0% | 10万円未満なら無料。 10万円以上は割高。 |
SBI証券 | 280銘柄 | 3.9% | 全体的に割安水準。 |
ちなみに、制度信用取引で空売りをする場合、手数料無料のSMBC日興証券がオススメです。
まとめ
ここまで解説してきた、株主優待銘柄取引向けの証券会社の選び方、またオススメの証券会社をまとめます。
- 株主優待銘柄は1,100銘柄以上あるため、優待の探しやすさ(検索ツール)が重要
- 株式売買手数料は、10万円未満なら松井証券
、10万円以上ならライブスター証券が最安
- 株主優待を使えば、GMOクリック証券で売買手数料実質無料となる
- 一般信用取引銘柄を空売りは、SBI証券
・松井証券
・
カブドットコム証券で可能!
ちなみに私自身は、SBI証券、GMOクリック証券
をメインとして利用していますが、様々な取引に対応するため、全口座の口座開設を行っています。口座開設費・維持費は無料なので、いくつかの口座を利用し、自分の好みのもを見つけても良いでしょう。
参考 本記事で紹介した証券会社の口座開設(無料)は、以下のリンクから行えます。
参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。