2015年上半期の相場のアノマリーを振り返る。新たに見つかったアノマリー、2015年後半注目のアノマリーも紹介! | インデックス投資で資産運用

2015年上半期の相場のアノマリーを振り返る。新たに見つかったアノマリー、2015年後半注目のアノマリーも紹介!

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2015年上半期の相場のアノマリーを振り返る。ユニークな新アノマリー、2015年後半注目のアノマリーも紹介!

本記事では、2015年上半期の相場のアノマリーを振り返ります。また、2015年後半のアノマリーおよび新たに発見されたユニークなアノマリーを紹介します。

アノマリーとは、相場のクセのようなもので、なんとなく性質が理解できるものから、よくわからないアノマリーまで多岐に渡ります。アノマリーだけで相場を見ることは危険ですが、相場判断の材料として、知っていると役に立つことがあるかもしれません。

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目次

相場のアノマリーとは?

相場のアノマリーとは、市場・相場のクセのようなものです。明確な理論・根拠があるわけではないものですが、経験則的に起こりやすいとされている相場の浮き沈みのことです。

季節変動性のアノマリーやある行事を発端としたアノマリー、数年単位のアノマリーなどたくさんの種類のアノマリーがあります。アノマリーのみを判断基準として投資を行うことは合理的とは言えませんが、相場の判断材料として頭の片隅にいれておくと、役に立つことがあるかもしれません。

以下、定番のアノマリーと2015年注目されるアノマリーを紹介し、状況などを解説します。

2015年上半期の相場のアノマリー

まず、いくつか有名なアノマリーを取り上げ、2015年上半期の結果や途中状況を解説します。

大統領選挙前年のアノマリー

アメリカ大統領選挙前年のアノマリー

2015年注目されるアノマリーの1つが、大統領選挙前年のアノマリーです。1833年〜2011年の調査によれば、大統領選挙前年のダウ平均の年平均上昇率は、469.5%です。また、1950年以降のS&P500指数は、15勝1敗(16回訪れた大統領選挙前年の年中、15回は年間の上昇率がプラス)と驚異的なパフォーマンスを誇ります。

大統領選挙前年のアノマリーの理由の1つに、大統領選挙前年は、翌年の選挙に向けて各党・候補とも、経済的に国民に受け入れられやすい政策などを発表したり行ったりすること、が上げらていますが、その真偽ははっきりしていません。

米国株式市場の状況は、日本株式市場だけなく世界の株式市場に大きな影響を与えます。そのため、本アノマリーは世界の投資家が注目するアノマリーの1つです。

大統領選挙前年のアノマリーの途中経過

現在、米利上げギリシャ問題などで調整期間が続くものの、2015年年初から比べると、ダウやS&P500などの米国株式市場主要指数は上昇しました。

2015年年初は逆オイルショックで相場は急落していたので、果たしてこれがアノマリーのもたらす力なのか?どうかはわかりませんが結果として上昇はしており、2015年下半期に向けても注目のアノマリーです。

大統領選挙のアノマリーや他のアメリカ株式市場のアノマリーは、以下の書籍が大変有名かつ勉強になります。ご興味をもたれた方は、ぜひご覧になってみて下さい。

参考 アノマリー投資の書評は、以下をご参照ください。

相場のアノマリーの必読書「アノマリー投資」の書評

スタバ株は1月に買え!

スタバ株は1月に買え!

このアノマリーに関しては、有名システムトレーダーの夕凪さんの著書「スタバ株は1月に買え!: 10万円で始めるイベント投資入門」で紹介されているアノマリーです。

参考「スタバ株は1月に買え!」の書評は、以下をご参照ください。

おすすめ書籍: 「スタバ株は1月に買え! 10万円で始めるイベント投資」

日本の株主優待はそのほとんどが3月に行われること、また日本株式市場のファンドマネージャーの成績が年度末で決まることなどを理由に、年初から3月末にかけて、スタバ株に限らず日本株式市場が上昇しやすいというアノマリーです。(ちなみに、スターバックスジャパンの米国子会社化により、スタバ株は廃止されています。)

参考 株主優待銘柄を利用したイベント投資の詳細は、以下をご参照ください。

人気株主優待銘柄を利用したイベント投資

スタバ株は1月に買え!の2015年の結果

2月から日本株式市場は、日経平均株価TOPIXともに大幅上昇しました。株主優待銘柄も株主優待バブルという言葉が飛び交う程盛り上がりました。これがアノマリーの力なのかは判断しかねますが、上昇したことには間違いありません。

参考 2月から3月にかけての日本株式市場の相場のまとめは、以下をご参照ください。

2015年2月の運用結果と相場のまとめ

Sell in May!

Sell in May, 鯉のぼり天井のアノマリーの結果

米国株式市場に、5月~9月に相場が調整するという経験則があります。これを「Sell in May」といっています。日本にも同様に「鯉のぼり天井」という格言があります。日本株式市場でも、ゴールデンウィーク後に相場が調整するという経験則があります。

2015年 Sell in May! の結果

今年に限ると、このアノマリーは当てはまりませんでした。米国市場はボラリティの高い相場でしたが、こと日本は5月下旬に向けて日経平均株価・TOPIXともに上昇しました。大統領選挙前年には、このアノマリーは当てはまらないのかもしれません。

参考 2015年5月の相場の状況に関しては、以下をご参照ください。

2015年 5 月の運用結果と相場のまとめ

今後注目されるアノマリー

2015年上半期のアノマリーは、当てはまるものもあればそうでないものもありました。次は2015年下半期に向けて注目されるアノマリーを2つ取り上げます。

「私の履歴書」に掲載された企業のROEは低下する!

1つ目は、新たに発見されたユニークなアノマリーです。Nightwalkerさんのブログ記事の記事を見ていて、発見しました。もともとソースは、山崎元氏のマルチスコープ「『私の履歴書』に出るとROEが低下するという怪」という記事で取り上げらた内容です。

本特集に経営者もしくは経営者OBが取り上げられた場合、その企業のROEが低下するそうです。二年後には4%も低下するそうです。大変面白いアノマリーですね。山崎元氏やNightwalkerさんの記事中には、その考察もあります。

2015年後半、今年もクリスマスラリーは到来するか?

二つ目は、米国市場の有名なアノマリーの1つ「サンタクロースラリー」です。日本にも当てはまりますが、11月下旬から年末年始にかけて株式市場は、上昇しやすい傾向があります。クリスマス商戦がスタートしてから年末年始にかけて相場は大きく上昇します。

また、今年は大統領選挙前年のアノマリーと合わせて、相場がどのように動くのか大変興味深い年です。

本記事のまとめ

  • 相場のアノマリーは、相場のクセ。相場状況を判断するための一要因となりうる。
  • 2015年前半、大統領選挙の前年のアノマリーは、微妙だが、大きな下落はない。
  • 日本株式市場の年度末のアノマリーは、結果的に当てはまった。
  • Sell in Mayは、不発。5月に入り日本株式市場は上昇。
  • 「私の履歴書」に掲載された企業のROEは低下する、という謎のアノマリーも見つかる
  • 2015年後半は、大統領選挙前年のアノマリーも含めたクリスマスラリーがどうなるか?に注目。

このように相場にはたくさんのアノマリーがあります。アノマリー自体大変興味深い事象ですし、投資判断の1つの材料として覚えておくと、役に立つことがあるかもしれません。一応私も積み立て時期などを考える際、”たまに”アノマリーを考えることもあります。

参考 私の投資積み立て方針に関してご興味のある方は、以下をご参照ください。

ハイブリッド・ドルコスト平均法 〜 相場観をつけて投資パフォーマンスを向上!〜

参考 本記事で紹介した相場のアノマリーに関する書籍は、以下をご参照ください。

相場のアノマリーを知り投資パフォーマンスを向上するためのおすすめ本【厳選2冊】

参考 現在行われている、お得な口座開設キャンペーンは、以下をご参照ください。

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